心に響く、昭和の泣ける名曲
昭和の泣ける曲といえば時代を越えるような名曲も思い浮かべますよね。
この記事では昭和歌謡、ニューミュージック、フォークソングなどなど、昭和の泣ける名曲を集めました。
落ち着いたテンポの曲が多く、歌詞にじっくりと耳を傾けられるのも昭和の歌の魅力ではないでしょうか。
ジャンルや歌手の方によって特色は違うものの、じんわりと染み入るものを感じます。
定番の名曲やお別れの歌はもちろん、一味違う泣ける曲にも注目していきます。
それでは昭和の泣ける名曲を聴いていきましょう。
もくじ
心に響く、昭和の泣ける名曲
悲しみにさよなら安全地帯
プロのミュージシャンからも認められる圧倒的な歌唱力のボーカル・玉置浩二さんを中心に北海道で結成された5人組ロックバンド・安全地帯の9作目のシングル曲。
バンドが目指してきたジャンルレスで普遍的なメロディーの完成形とまで称される楽曲で、エモーショナルなバンドサウンドに乗せた哀愁を感じさせる歌詞が心に響きますよね。
歌詞とメロディーがこれ以上ない融合を見せているアレンジは、日本語曲でなければ生まれないノスタルジックな空気感を生み出していると言えるのではないでしょうか。
時代が変わっても色あせない、爽快でありながらセンチメンタルなロックチューンです。
(星野貴史)
春雷ふきのとう
春を彩る花々のように、昭和の音楽シーンに咲いたふきのとうによる1979年の名曲『春雷』。
曲の主人公は、突然の春雷とともに散る白い花を見つめながら、別れた人のことを思う様子が心情豊かに描かれています。
この涙腺を刺激する歌詞は、もともとは男女の別れを描いたものでしたが、山木康世さんの母への願いが込められ、現在の形に変更されました。
つらい別れを経験した人、温かい春の訪れを感じたい人へ、ぜひお聴きいただきたいオススメの1曲です。
大阪で生まれた女BORO
「自分たちが歌える大阪の歌がない」という若いリスナーからの不満にこたえる形で誕生した、シンガーソングライター・BOROさんの2作目のシングル曲。
恋人との日々や別れを歌った名曲として幅広く知られていますが、実はシングルバージョンではないフルサイズでは歌詞が18番まである30分を超える大作であることをご存じでしたでしょうか。
また、2015年に発表された『大阪で生まれた女19』では新たに19番から21番が収録され、その後のストーリーにも注目が集まりました。
往年のファンであればさらなる続編を期待せずにはいられないであろう、今もなおストーリーが生き続けている昭和の名曲です。
(星野貴史)
春の哀歌荘司史郎
昭和初期の空気を今に伝える『春の哀歌』は、荘司史郎さんが心を込めて歌った名曲です。
1934年、時代の波に身を任せながらも、失われた愛と春のはかなさを象徴する花に託して訴えかけるこの楽曲は、その後の音楽シーンを彩る礎となりました。
別れの痛み描き出した歌詞に、荘司史郎さんの声が寄り添い、心に染みる歌唱に仕上がっています。
どなたにとってもどこか懐かしく、胸に迫る思いを感じ取れるはず。
ヨイトマケの唄美輪明宏
俳優、演出家、タレント、声優、コメンテーター、ナレーターなど数多くのフィールドで活躍し、その華やかなルックスから独特な存在感を示しているシンガーソングライター・美輪明宏さんの4作目のシングル曲。
旧芸名である丸山明宏名義でリリースされた楽曲で、パワフルな中に哀愁を感じさせるアレンジが強烈なインパクトとなっていますよね。
「ヨイトマケ」とはその昔、建設の現場において使われていた掛け声で、その由来を知ってから聴くとまた違ったイメージを持たれるのではないでしょうか。
美輪明宏さんの鬼気迫る歌声と表現力だからこそ成立する、1960年代に大ヒットを記録したナンバーです。
(星野貴史)
さよならの向う側山口百恵
その圧倒的な歌唱力と表現力でトップアイドルになりながらも、人気絶頂期に引退を発表したシンガー・山口百恵さんの31作目のシングル曲。
ファンへのメッセージソングとして制作され、事実上のラストソングとなったバラードナンバーです。
落ち着いた雰囲気と情熱的なメロディーを併せ持ったアレンジは、ファンへのあふれんばかりの愛と感謝、そして絆を感じさせてくれますよね。
まさにアイドル歌手としての理想的な有終の美を飾っている、昭和を代表する名曲です。
(星野貴史)